2019/02/04




時を遡ればそんな風に生きていた自分が確かに居てね、
笑っちゃうくらい、そんな風なの、忘れてた。

奇しくも今日はまた二月だ
どの季節も大好きになったんだ。昔は春の陽気が嫌い、梅雨が好き、夏の終わりの夜は好きでしんどくて泣いちゃう、秋はさみしい、冬は好き。そんな好き勝手思っていたんだ。だけど今、どの季節も好き。詳しく言えば一日いちにちが好き。朝起きて、明るくなり、お茶をしながらあちこち動いて時に休息。夕方になれば夜の準備をし、暗くなれば眠る。なんにも変わったことじゃない。日々があることにありがとうと思う。強く願わなくても良い。あれば嬉しいけど、無くてもいい。与えられた今あるものが大事だな。持ち得なくても想像できることが幸せだな。すやすやと寝息。このちいさな生命が、本当に愛おしいな。

2018/03/01



いろいろなものに思いを馳せながら 毎日は流れていく
あんまり止まれない。
みてきたもの みたいもの してきたこと したいこと
大人になりたくないって泣き叫んでたこどもではなくなった
そのかわり、今はとってもこどもになっている。
すべき事でもみくちゃになりながら
日々の暮らしを案じながら
となりのひとを気遣いながら
やる気をふるいたたせながらぎりぎりをゆく
たまにゆっくりと
止まれないスイッチをたまにそうっと消す
そうして少ししたあとは
そうっと点ける。

















2017/12/21





キャンドルの灯りのゆらぎを越えたところ、目には見えない雪の景色を私は見てる

2017/10/10





町はいつもそこにありました。
そこらじゅうにあった、野原やあぜ道はしだいにコンクリートで舗装され、ひろがる田んぼの景色が少しずつ縮小され、あとにはお店ができました。家が建ち、そのとなりには、また同じような家が建ちました。

それでも町はそこにありました。
朝は気持ちよくつんと冷えていて、どの場所もだいたいきらきらと輝いていたし、夜はほどよく静かで、時々遠くの踏切の音をかすめ、花の匂いがどこからか香りました。

久しぶりに歩いた通学路は、まるで夢の中を泳いでいるようでした。
広い道路、がらんどうの商店街、妙に見晴らしのよい大通り
大きな橋、大きな川、大きな銅像、
手入れの行き届いた花壇、犬の置物、四つ角

毎日歩いたあの頃より、ずっと大きくなったのに。この場所の何もかもは、昔と同じ距離のままで、ここに生きている。私だって、色々と渡り歩いてきたけど、まだうろうろとここに居る。遠くに居ても、積み重なる日は一緒だね。歩く速さも変わらないね。

本当に夢をみているような日。シーンが切り替わって、今は家の周りを歩いている。靴下を脱いで、下駄を脇に置いて、裸足で土を踏みしめる。足の裏の皮膚が、何事かとびっくりしているのが分かる。だから、できるだけ優しく地球と接する事が出来た。地面はぴりっと研ぎ澄まされているのに、甘くてさらさらだ。
一面の白い花のじゅうたんに出くわす。ここにも誰も居ない。じんわりくる。行き着いた今日の一番の高いところ。どうもありがとう。

2017/09/03

















輝く種 拡がる夕焼け 近くなる空と海 珈琲の匂い 石の文様
リズム 線の行方 小さな子の笑い方 風になびく紙 溢れ出すミント
柔らかい木 もくもく雲 

言葉は次から次に出て来るけれど、この夏はこんな具合